食事中に喉をつまらせることは子どもから大人まで誰にでもおこります。救命が遅れると命を落とすこともあるでしょう。
みなさんは、実際に目の前で食べ物を詰まらせた人がいたら救命活動はできますか?
知識や経験がないと行動することはむずかしいと思います。
今回はその知識を得れるように、救命方法を解説します!
食べ物が喉に詰まったときの症状
みなさんは、人が喉に詰まったときの症状を見たことがありますか?
救命活動にふみだせない理由として、「その人が本当に食べ物が喉につまっているかわからない」といった声をよく聞きます。
まずは、どのような症状がでるのか確認していきましょう!!
チョークサインを覚えよう!
チョークサインとは「気道に異物が詰まり窒息した際に、無意識に親指と人差し指で自身ののどをつかむ様子」のことを言います。
イメージは上の図のとおりです。人は食べ物を喉に詰まらせて息ができないと、反射的にチョークサインがでます。
このサインがあれば、危険な状態だと判断してください。他にも以下のような症状があると喉に食べ物を詰まらせています。
①もがき苦しみ、声がだせない
②話しかけて返答ができない
③ピューという音がでる。(狭くなった気道を空気が通る音)
④顔などにチアノーゼが出てくる
対処方法
咳をすることが可能であれば、強い咳をさせましょう。それでも症状が改善できない場合は、以下の方法を試してください。
背部叩打法
背部叩打法の方法は本人の後ろから手のひらの基部で左右の肩甲骨の間を強く叩きます。
赤丸の辺りの硬い基部で、肩甲骨の間を強く叩きます。
なるべき本人の上半身をくの字にすると叩きやすいです。
人を叩くのは恐怖心があると思います。勇気を振り絞って、強く叩きましょう。
ハイムリッヒ法
窒息した人の後ろから、ウエスト付近に手を回します。
片方の手でへその位置を確認し、こぶしの親指側をみぞおちより下側に当てます。
もう片手の手で、へそに当てたこぶしの手首を握ります。
こぶしを手前上方に、素早く突き上げて腹部を圧迫します。
窒息救助装置
背部叩打法やハイムリッヒ法を行う自信が無い場合、道具を使って救命する方法もあります。
窒息救助装置は、子どもから大人まで使うことができます。
口にフェイシャルカバーをあてて、負圧を発生させるプランジャーで異物を吸い上げます。
注意点
ご紹介した救命方法を行っていても、意識がなくなった場合は、心臓マッサージやAEDを行う必要があります。
また、自分たちで対応できないと判断したら、早急に119番通報を行ってください。