26歳は人生の分岐点と言われています。
出世・転職・起業・結婚・出産・挑戦・・・
多くの「選択」を迫られる時期です。
このような「人生の選択」をする際に欠かせないのお金です。
しかし、産まれて死ぬまで、お金とともに生きていくにもかかわらず、
お金のことを学ぶ機会がほとんどありません。
だからこそ、「人生の選択」をするときにお金がなく、納得の選択ができないのです。
今回ご紹介する本は人生の選択で、後悔をしないために、「26歳」で身につけておきたいお金の知識や考え方を1冊にまとめた本でです。
作者紹介 / 安江一勢
作者は安江一勢税理士事務所代表の安江さんで、現役の税理士です。
税理士は合格率2%とも言われる難関資格試験を突破する必要があります。
20代を中心とした若い世代のライフプランの相談を受けられています。
安江さんが税理士を目指したきっかけは幼少期にあります。
京都の老舗呉服屋の4代目として生まれ、裕福な家庭で育っていました。
しかし、3代目の父の代で事業が傾き、生活が一変します。
父が蒸発したことにより、両親が離婚。
借金が1億以上あることがわかり、母の実家である離島へ引っ越し。
島へ向かう船上で「お金がないと愛も幸せも買えない」と感じたため、
お金のプロである税理士を目指しました。
講義内容
第1講 貯金と銀行

「将来、受け取れる年金と別に2,000万円の貯金が必要」
これは、2019年に金融庁が発表をした報告書で明らかになった「老後2,000万円問題」の大まかな概要です。
多くの人が「老後のお金を準備しておかないといけないんだ」と感じたことでしょう。
この老後資金を準備しようと考えたとき、あなたはどのような方法を取りますか?
このとき「それなら、老後のために貯金をしよう!」となった方は要注意です。
作者は老後のための貯金ほど、ムダなものはないと考えています。
貯金をするくらいなら、使って、経験や体験に変えていったほうが後々の人生において財産になるからです。
老後の備えは、貯金以外の方法でしっかりとおこないつつも、老後の生活は老後が差し迫ったときに考えましょう。
「とりあえず貯金」の選択は20代の時間を損してしまいます。
第2講 税金

私ちは、生まれながらにして納税をする義務があります。
税金は知っている・いないにかかわらず、その条件が揃った場合に自動的に発動がされ、課税が行われます。
だからこそ「知らない」ことは思わぬ出費につながり、大きなリスクとなるのです。
税金は賢く節税をして得をすることが大事です。
オススメの節税方法が「将来の年金を自分で積み立てる」というものです。
私たちは年金制度のなかで、国民年金により年金を積み立てています。
しかし、少子高齢化により、この仕組み自体が揺るぎはじめており、現代の20代は年金がもらえるのか予想がつきません。
そこで、年金の積み立てを自分でおこないながら、節税までできてしまうのが「ⅰDeCo」です!
簡単にまとめると、「将来の年金の積み立てを自分で行い、そのお金で運用をして、将来年金を受け取るという制度です。
また、税金の優遇もあります。
・掛金に応じて毎年の税金が安くなる
・運用益に税金がかからない
・受け取り時の税金も軽い
ⅰDeCoは税の優遇が大きいので、少額からでも試す価値があります!
第3講 投資

投資は、決してギャンブルではありません。
多くの人が「怖い」というイメージをお持ちではないのでしょうか。
投資にも、いろいろな種類があります。
株式投資、不動産投資、FX投資。
多額のお金が必要なものもあれば、少額ではじめられるものもあります。
残念ながら、詐欺のようなものも世に出まわっています。
投資は悪いイメージが多いですが、正しく学び、真剣に向き合えば悪いものではありません。
よくないイメージのほとんどは、「投資」ではなく「投機」だからです。
「投機」とは、いわゆるギャンブルのことです。
作者は今から投資をはじめようとする人は、投資信託をおすすめしています。
投資信託とは、多くの人から集めたお金を資産運用の専門家が株式などに投資・運用をし、その損益を配分するものです。
投資信託は長期的な運用が基本となります。
そして最強の仕組みと言われているのが「複利」です。
複利とは、利息の計算方法のひとつです。
預けたお金(元金)から生まれた利息を、されに元金に組み入れ、その増えた元金に対して、また利息を計算していく方法です。
歴史的な天才アインシュタイン博士はこのような言葉を残していきます。
「複利は人類に最大の発明だ」と言われています。
月1万でもいいので、長期的な投資を行いましょう!
第4講 負債

借金と聞くと、一般的にあまりいいイメージがないかもしれません。
じつは借金には「いい借金」と「悪い借金」があります。
投資詐欺、ギャンブル、日常の荒いお金遣いなど、こういったことのために借金をしてしまうのが、悪い借金です。
一方、マイホームを買うための資金や学費を支払うためなど、明確な目的がある場合には、その借金はいい借金です。
それとリボ払いだけは絶対にやってはいけません。
リボ払いとは、正式名称をリボルビング払いといい、クレジットカードの支払い方法のひとつです。
リボ払いは「あらかじめ設定しておいた金額を支払う方法」のことを言います。
メリットとして、どれだけ買い物をしても、毎月の金額が変わらないことにあります。
そのため勘違いをして、毎月5万円返済するだけでクレジットカードを使い放題になると思っている方もいます。
返済する金額が定額であることは間違っていませんが、決してカードが使い放題になるわけではありません。
リボ払いの手数料は、驚異の年利15%です。
複利で計算されていることに加え、支払いも一定額であることから、いくら払っても返済が終わらないというロジックになっているのです。
第5講 企業と副業

「自分で稼ぐ」を経験すると、お金の感覚がガラッと変わります。
物販や作業代行で、給与以外の収入を得てみましょう。
すると不思議なもので、会社員としての仕事でも「これは〇〇円の仕事だ」と考えることができます。
また、無料で提供をされているものを見ると「なぜこれが無料なんだろう?」と考えることになりますし、そういうことからお金や仕事の流れが見えたりするものです。
まとめ
私はこの本を読んで「20代で知っておくべきお金の基礎」を理解することができました。
これからの人生でいろいろな選択がでてくると思います。
そんなときに、お金が原因で納得した選択ができないのは悔しいです。
今回学んだこと、実践していきたいと思います!
本の中には、紹介した講義以外にも役に立つ講義がたくさんあります。
ぜひ!読んでみてください!